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おもしろ発見アイテム No.Mama010: イギリスの切手

〜 国名も値段も書いてありません! 〜

今回は、郵便切手についてです。

UKでも郵便は国営で、「Royal mail」がUK全土をカバーし、郵便切手も 「Royal mail」が発行しています。

この郵便切手、いくつか特徴があるんです。

1.国名が記載されていない

はじめてUKの切手を見た時に「シンプルだな〜」と感じましたが、 よ〜く見ると、そういえば国名が書かれていないんです。

これには背景がありました。

英国は世界で最初に郵便制度を導入し、1840年に世界ではじめて 切手を発行しました。

切手にはビクトリア女王の横顔を印刷し識別としましたが 当時、他国に切手はなかったので、国名表記は必要なかったわけです。

その後、他国でも郵便切手が発行され、国際郵便も発達してくると、 国際的にルールが必要となりました。

郵便ルール統括国際組織である万国郵便連合(UPU)では、1964年に 「1966年以降発行の切手には国、地域名をローマ字で表記すること」という ルールを採択ました。

でも英国はこの採択に従わず、今でも昔と同様に女王(現エリザベスU)の 横顔を識別とするだけで、国名は表記していないんです。

理由は「第一発行国の誇りを保ちたいから」と言われています。
ちょっとわがままですよね・・・We are Great Britain !

万国郵便連合の採択に従わず、国名を表記しない切手を発行している 国は他にも何カ国かあるそうではありますが・・・

ちなみに、
まじめな日本は採択にしたがって、1966年以降発行の全ての切手に 「NIPPON」というローマ字表記を加えました。

でも、他国の人が「NIPPON」を見て、「Japan」であることを識別できるのか 疑問ですが・・・・・

2.1st class, 2nd class

英国には普通の切手(1ペンス〜5ポンド)に加えて、金額ではなく「1st」「2nd」とだけ 表記された切手があり、記念切手にも「1st」「2nd」のものがあります。

この切手はNVI(non-value indicator stamps)と呼ばれていて、以下のような扱いです。

1st (1st class) → 60gまでの国内「速達郵便」用
 → 「翌営業日を目指して配達」

2nd (2nd class) → 60gまでの国内「普通郵便」用
 → 「営業日3日以内を目指して配達」

→60gまでであれば、はがきでも封書でもOKです。シンプルなしくみです。
→配達日も「目指して配達」と規定してあって、保証しているわけではないんです。

値段は1stは30ペンス、2ndは21ペンスですが、速達で30ペンス(60円)はかなり安いですね。

そして、なんとこの切手、一度買ってしまえば、郵便料金が値上げしてもそのまま使えるんです。
Royal mailでも以下のように規定しています。

"These stay valid even if the postage rate changes after you buy them."

特に使用量の多い法人企業では大量購入するケースも多いようで、 Royal mail では、500枚、1000枚そして、なんと10000枚の「ロール切手」を売り出してるんですよ。

現在、英国は強いインフレであることと、Royal mail運営赤字の為、1〜2年毎に郵便料金の 値上げが行われています。今年(2005年)の4月にも1st classのみ2pの値上げがありました。

お金の余っている方、郵便切手も「投資対象」になるかもしれませんよ。
(当方、損益責任は負いませんのであしからず)
ちなみに1st class切手10000枚ロールは£3000(=60万円)です。 ひぇ〜

3.あまり正しく理解されていない

このNVI切手のしくみって、英人でも正しく知らない人が多いようで、 何人かに聞いてみましたが、色々な説明が返ってきました。

-「値上げしたら、もうその切手は使えないから、Post Office で交換するのよ」

-「値上げしたら旧切手は料金不足だから受取人が差額を払うんだよ」

-「「料金不足でもバレないから、そのまま出しちゃえばいいんだよ」

-「今は1st=31ペンス、2nd=29ペンスだからね(自信満々)」・・・実際は1st=30ペンス

NVIはシンプルで分かりやすいしくみではあるものの、シンプルすぎるがゆえに 理解がまちまちだったりしてしまうんでしょうか・・・?

まあ、それでも、実際の郵便は成り立っているので、細かく理解していなくても 良いんですけどね。

日本よりはるかに広く、かつ物価高の英国で、国内速達を60円で配達していたら、 赤字になるのは理解できます。

日本同様、「Royal mail民営化」の日も遠くないような気がします・・・

(注・・・切手料金などは2005年9月現在のものです)


4.Largeサイズ (2007年3月追記)

2006年8月21日の郵便料金改定時に"Large"の規格が追加されました。

それに伴って、"Large"と書かれたNVI切手が発行されています。
でもやはり国名も金額も書いてありません。

基準が少々ややこしいのでRoyal mailでご確認下さい。

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