イギリス生活おもしろ発見!

トップページ | おもしろ発見 | 観光地ご紹介 | 便利情報 | リンク集 | プロフィール

おもしろ発見アイテム No.Papa017: Great North Run:世界最大規模

〜 あなたは何のために走りますか? 〜

今回は英人の「マラソン」に対する考え方についてです。

1.世界最大規模のハーフマラソン

9/18に我が家の近くの町、Newcastleで「Great North Run」と いうマラソン大会が開催されました。今年が25周年記念という 歴史ある大会です。
私も今年初めて参加してきました。

この大会、「世界でもっとも規模が大きいハーフマラソン」で、 参加者なんと5万人です!

スタートエリアには、エリート招待選手を先頭に5万人がずらりと 並び、その列の長さは約1mile(1.6km)あります。

そのため、最終走者がスタートラインを越えたのは、スタート合図 後30分以上かかってからだったそうです。

コース上もランナーで溢れていますので、ほとんど自分のペースで 走ることはできません。しかし、英人はこんな状況でも文句ひとつ 言わずに楽しんで走っていました。

2.走る目的は・・・?

実は、
この大会に限らず、多くの英人はチャリティーを目的にマラソン大会に 参加しているんです。(プロ選手は違いますが・・・)

「チャリティーでマラソン」と言われても分かりにくと思いますが、以下の ようなしくみになっています。

 1)何のチャリティーに参加するのか自分で決めます。

 2)マラソンで完走することを条件に、友人知人に「スポンサー」になって もらい、「チャリティー(寄付金)」を集めます。

たとえば、「ガン撲滅のチャリティーで走るから、頑張って完走するから、 私のスポンサーになって!」と友人知人に頼み、お金を集めます。
(一人千円くらいが目安)

 3)頑張って完走し、完走後、集めたお金を慈善団体に寄付します。

このように「マラソン大会」というイベントをきっかけにチャリティー活動を 行っています。

「じゃあ、ランナーの参加費はタダなの?」という質問が出てきそうですが、 ランナーはちゃんと自分で参加費を払っています。

英人は「チャリティー(慈善活動)」をたいへん好みますので、チャリティーの スポンサーもチャリティーのために走る人についても、たいへん高く評価します。

このような文化がありますので、多くのランナーはチャリティーチームに 属して、そのチーム全体でチャリティーを行っています。

今回の大会でも70%以上はチャリティーで走っていると言われていて、 チャリティーチームのウエアーを着ているランナーを数多く見かけました。
ウエアーデザインにチャリティー名が入っているのですぐ分かるんです。 色々なデザインがあって、見ていても楽しかったです。

  - A helping hand for children
  - Cancer research UK
  - Breast Cancer
  - Child line
  - Run for clean water
  -
もちろん、チームに属していない人でも事前集金して、任意団体に寄付したり、 当日、チャリティーボックスに寄付したりする人も多くいます。

中には、「昨年、ガンで他界した妹のために・・・」と背中に書いて走っている人や 車イスの奥さんを押しながら走ったりしている人もいました。
チャリティーとは少し違いますが、その人への思いを込めて走っているんですね。

日本では、体力向上、健康維持など「自分のため」にマラソンを走る人が多いのに 対して、英人は「人のため」に走る人が多いんです。

だから、
英人にとっては「完走しチャリティーを実行すること」が目的なので、待たされたり 混んでたりしてもイライラせず、楽しんで走れるのかもしれません。

動物やバットマン、バナナマンなどに仮装して走り、見ている人だけでなく自分自身 も楽しんじゃっている人もいっぱいいました。

ちなみに、
今回参加したGreat North Run(参加50000人)では毎回、10億円ほどのチャリティー が集まります。ひえー

また、世界的に有名なロンドンマラソン(参加46500人)では、60億円ほどの チャリティーが集まるそうです。どひゃー

大会の裏側で、”よい意味”で大きなお金が動いているんです。
私は今回、事前にチャリティー集めをしていかなかったので、会場で心ばかりの寄付 を自分のサイフから出してきました。

タイムを狙うマラソンだけでなく、「人のために走るマラソンも楽しいなあ〜」と実感し、 心身ともに充実した1日を過ごすことができました。

チャリティーのために汗を流して走っていた高齢の夫婦がとても輝いて見えました。
こんなマラソン観を持った英人ってやっぱり「Ladies & Gentleman」ですね。

3.おまけ

マラソンだけでなく、小学校などでも「子どもたちが障害物競争を走るので、 スポンサー協力お願いしま〜す」といって、チャリティー(寄付金集め)をする 場合があるんですよ。


Copyright (C) 2006 UK omoshiro.com All rights reserved.