イギリス生活おもしろ発見!

トップページ | おもしろ発見 | 観光地ご紹介 | 便利情報 | リンク集 | プロフィール

おもしろ発見アイテム No.Papa018: イギリスの速度取締り

〜 黄色いカメラが目印です 〜

今回は道路事情と速度取締りについてです。

英国でも速度取締りが行われていますが、その「考え方」や「やり方」が 日本と少し違いますので、ご紹介します。

1)道路の種類

まず、道路区分についてですが、英国の道路は以下の3通りに区分 されています。

  M道路 (Motor Way) 自動車専用道路 (でも無料です)
  A道路 主要幹線道路
  B道路 一般道路

各道路にはM1,A195,B123など路線名がつけられていますが、アメリカ のように、偶数数字=東西道路、奇数数字=南北道路などの区別は ありません。島国で道路もクネクネですから・・・

B道路はいなか道が多いのですが、その分、英国ならではの素晴らしい 風景も多く、「イギリスを車で旅する喜びはすべてB道路にあり」とさえ 言われているんです。

2)法定制限速度

法定制限速度は以下の通りです。

  M道路(Motor Way)      70miles/ h (112km/h)
  片側2車線以上のA道路   70miles/h (112km/h)
  その他のA道路        60miles/h (96km/h)
  B道路              30miles/h (48km/h)

道路幅などの条件も良いので、日本より設定速度が高いですね。

3)標識による速度制限

標識制限が無い場所では上記の法定速度が適用されますが、A道路 であっても町や村の中では標識により速度制限されます。

ほとんどの町や村では、入り口で標識による速度制限をかけて、出口で 制限解除することで、住民を交通事故から守っています。「弱者保護」の 考え方です。

4)速度取り締まり

さて、本題の速度取締りですが、概要と特徴は以下の通りです。日本 との違いを考えながら読んでみてください。

@取り締まり方法

既設カメラによる取締りが一般的でパトカーや白バイによる取締り および警察官による速度測定(いわゆるネズミ捕り)はほとんどあり ません。

A取り締まり場所

標識による制限場所、つまり町や村の入り口や中にカメラが設置 されているケースが多いです。

町や村も何も無い飛ばしやすい道路にカメラがあることはほとんど ありません。

B警告とカメラ

カメラ設置場所の手前では「スピードカメラあり」の看板で2〜3回の 事前警告があるとともに、カメラ自体も蛍光黄色で、遠くからよ〜く 目立つ場所に設置されています。

さて、英国の特徴がお分かりになったでしょうか?

そうなんです、「捕まえるため」と言うよりは、「ドライバーに自粛を促す」 ことを目的としているやり方なんですね。

特に、町や村の近辺を中心に取り締まっていることからも、「住民保護 (弱者保護)」が第一目的であることが分かりますね。

日本でたまに見かける、
何も無い一直線の道路での取り締まりや、レーダーを見えにくい場所に 設置して行っている「ネズミ捕り」・・・・

間接的には弱者保護ですが、ちょっと考え方が違いますよね・・・・
(警察関係の方には非難を受けそうなコメントですが・・・)

5)合理的な手続き

また、違反者に対する手続きも合理的です。

カメラは違反車を認知すると、背後から車両を確認し「ナンバー読み 取り装置」にてナンバーを読み取ります。

その情報を元に作成された違反通知書は該当車両のRegistered owner/keeper、つまり「登録所有者」に送付されます。

登録所有者は該当時刻にその車を運転していた人を知らせる「義務」 もありますので、たとえ自分は運転していなくても「知らない」と逃げる ことはできません。

運転していた人を知らせない限り、法廷に呼び出されてしまいます。

ちなみに通常の速度違反は罰金£60(12000円)&反則点3点です。

この取締りのしくみでは、前から顔写真を撮るための高価なカメラ 設備に税金を使う必要もありませんし、捕まえた後に「これはオレで はない」などともめて余計な手間ひまをかけることもあまりありません。

「所有者責任」って、分かりやすいシンプルなルールだと思います。

ロンドンなどの市街地では状況が多少違うかもしれませんが、ここ北東 イングランドは田舎なので、交通ものんびりとしています。

30miles/h制限の街中では、きっちり30miles/hで走る車が多く、その後ろに 追いついた車も、黙って30miles/hでついていきます。

先日、天気の良い日曜日に、20miles/sほどで走る馬車を先頭に、車の長い 列ができ、みんな黙ってついて行く、ほのぼのした場面に遭遇しました。 そう言えばそこは、風景のすばらしいB道路でした。

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」というコピーが昔ありましたが、 日本も英国も自然がとても美しい島ですから、自然を楽しむ余裕を持って ドライブしたいですね。

ではみなさん、素敵なドライブを楽しみましょう。


Copyright (C) 2006 UK omoshiro.com All rights reserved.