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おもしろ発見アイテム No.Papa024: イギリスの新年

〜 新年には・・・蛍の光です!? 〜

年初なので皆様おなじみの曲「蛍の光」について書いてみますね。

「なんで年初から”お別れの曲”についてなんだ!」と言わずにちょっとだけ おつき合い下さい。

1)スコットランド民謡

ご存知の方もいると思いますが、日本の卒業式でも定番となっているこの曲は、 もともとイギリス北部、スコットランド民謡なんです。

原曲の曲名は"Auld Lang Syne"(スコットランド語)で英訳すると"Old Long ago" つまり「遠い昔」という曲名です。

民謡といいながら、実は作詞者もちゃんといて、スコットランドの有名な詩人の ロバート・バーンズが1788年に作詞しました。

2)日本への輸入

この曲はそのなじみやすさから世界各国へ広がっていますが、日本では 稲垣千穎(いながきちかい)という先生が1881年に日本語での歌詞をつけて 「小学校唱歌初編」に収めました。

歌詞をつけたといっても、原曲であるバーンズの詞を翻訳したわけではなく、 日本語で新しく作詞したそうです。

3)歌いやすい

この曲は日本人にたいへん親しみのある曲ですが、実はそれには秘密が あるんです。

この曲は音楽用語で言う「四七抜き(よなぬき)→ファとシがない」の五音階で できていて、日本の伝統的な音階と同じなんだそうです。

アメリカの学者メイソンによると日本人はファとシを歌うのが苦手らしく、その ことからもこの曲が歌いやすく感じるそうです。
(ちなみに私は七音階とも苦手なんですが・・・・汗)

4)新年の歌

この曲、日本では卒業式やスーパーの閉店時に使われる「別れの歌」ですが スコットランドでは”なんと”新年に歌われるんです。

スコットランド語の原詞は「懐かしい友に再会できた、昔を思い出しながら飲もう じゃないか」という内容であり、バグパイプの演奏にあわせて、皆が肩を組んで 楽しく歌います。

スコットランド・エジンバラでは年越し0時になると同時に、大きな花火が上がり 町中にバグパイプでこの曲が流れます。

新年しばらくの間、エジンバラ市内ではストリートでバグパイプ吹きがこの曲を 吹いているので、町中で聞くことができます。


バグパイプ演奏を録画しました。
夜に録画したので暗くて見えませんがノスタルジックな音色をお楽しみください。



5)おまけ

余談ですが、日本の「蛍の光」には、実は3番4番の歌詞があるんです。
3番4番はあまりにも愛国的な歌詞だったので、戦後の教育再構築の段階で 教えなくなったそうです。
内容的にもこれでは卒業式では歌えませんね・・・

1番

蛍の光 窓の雪 文(踏み、)読む月日 別れつつ

いつしか歳も過ぎのとを かけてぞけさは わかれつつ

2番

止まるも行くもかぎりとて かたみに思う千万の

心のはしをひとことに さきくとばかり 詠うなり

3番

筑紫のきわみ 陸の奥 海山遠く 隔つとも その真心は、

隔てなく ひとつに尽くせ 国のため

4番

千島の奥も 沖縄も 八洲のうちの守りなり 至らんくにに

いさおしく 勤めよ 我が背つつがなく

同じ曲でも、国によって使われ方が違うなんて、面白いですね。

次回、カラオケに行ったときには「四七抜き」の曲を探して歌えば 上手く聞こえるかも・・・
なんて考えているのは私だけでしょうね・・・(笑)


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