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おもしろ発見アイテム No.Son001: イギリスの引き算

〜 「引き算」 は 「足し算」 だった!  〜

算数関連でもうひとつ、おつりの数え方について書いてみます。

1)こちらではおつりの数え方が日本と少し違いがあります。

たとえば、28ポンドのモノを買って50ポンドをお店のお姉さんに 払ったとします。するとお姉さんは私の目の前に次のように おつりを出しながら、数字を数えます。

1) 1ポンド出して    「29」
2) 1ポンド出して    「30」
3) 10ポンド札出して  「40」
4) 10ポンド札出して  「50」

そして最後に「ニコッ」と笑います。

この数え方に慣れていないことと、1)〜4)までがたいへん早いスピードで 行われるため、最初のうちはおつりを騙されているように感じました。

日本であれば、おつりの総額である「22ポンド」を数えながら目の前に出していきますが、 こちらでは買った商品の金額におつりを足していきます。

ある人の説明によると、この数え方は物々交換をしていた歴史に起因するそうです。 お客さんは50ポンドの価値の紙幣を出した。しかしお店は28ポンドの価値の商品しか 出していないので、50ポンドの価値に見合うまでおつりを足していくのです。

理屈的には分かりますが、この数え方には未だに慣れません。

2)引き算

実は小学校でもこのロジックで引き算を教えているんです。

現地校の算数の参考書を添付しましたので見てください。

1) 22-17の場合 

17から20までは 3
20から22までは 2

だから答えは 3+2=5

2) 784-35の場合 

35から最寄の10の区切りである40まで 5
40から最寄の100の区切りである100まで 60
100から784直前の100の区切りである700まで 600
700から784直前の10の区切りである780まで 80
780から784まで 4

だから答えは 5+60+600+80+4 = 749

この方法は「カウントアップ計算法(Method of counting up)」と呼ばれていますが、 書くだけでもたいへんだし、頭の中でこんな計算できないですよね・・・・

実は、算数の教科書にはこの他にも、「位ごとに分けて引くやり方」や「日本の計算 に近いやり方」も紹介していて、最後のページに「最も適したやり方を自分でその都度 選んで使いましょう」と書いています。

計算方法の選択も「自己責任」と言うわけです。
日本での画一的な計算方法教育にくらべると、英国はフレキシブル教育と言えますが、 基礎教育としてはフレキシブルすぎるようです。

だから、(と書いては少し失礼ですが)
英人は大人でも計算が得意ではありません。ちょっとした計算時もすぐに紙と鉛筆を 取り出します。784-35などの計算を私が暗算で答えるとみんなビックリして私を見ます。 ノーベル博士か何かに見えるようです。

引き算一つとっても色々な思考方法があるものですね・・・

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